社会の繁栄とともに歩むのが、企業のあるべき姿だと私たちは考えます。企業が成長する中で、社会のどの分野でお役に立てるのか。地球環境の保全にどのように貢献できるのか。それを実践するために、ナガワが常に意識しているのがトリプルボトムラインです。社会的価値、環境的価値、そして経済的価値の3つの視点から、全社一丸となって企業の社会的責任を果たしてまいります。

環境貢献

当社は、各環境課題に対して以下の考え方を持っております。

GHG排出量の削減

日本の目標である2050年ネットゼロの実現に向けて、当社はGHG排出量(Scope1,2)を2024年度比で2040年度までに60%削減、そして2050年度までにネットゼロとすることを目標とします。
また、当社を取り巻く気候変動における中長期的なリスクと機会のシナリオ分析、それに基づいた経営戦略やリスク管理の推進は当社の持続的発展の観点からも重要事項と考えております。気候変動に関する開示につきましては、当社有価証券報告書をご参照ください。
 

生物多様性の保全

当社は、事業活動における自然と共生する社会の実現にむけて、生態系に配慮した事業活動に努め、生物多様性への悪影響を最小限とし、保全と再生に取り組みます。

汚染の防止

環境汚染防止について、重要な管理項目として、適正管理に努めています。汚染物質の排出防止やその原因となる材料を使用しないことで汚染物質を削減し、環境に及ぼす影響の低減に取り組みます。

廃棄物の削減

当社は「スーパーハウスレンタルシステム」を使用し、5Rサイクルで廃棄物の削減、再利用、およびリサイクルを実施しています。今後も、発生する廃棄物を最小限に抑え、限りある資源を有効活用することで、環境への影響を減らしていきます。
また、目標として、前年度実績より廃棄物を削減することを掲げ、達成に向けて取り組んでまいります。
 

スーパーハウスレンタルシステム

再利用が可能なスーパーハウスは、環境に優れた商品です。なかでも「スーパーハウスレンタルシステム」は、設計段階から廃材の削減を図るとともに、不要になったハウスを回収し、メンテナンスを行って商品として何度も再利用しています。ごみになる物を拒否する【Refuse】。資源の無駄を減らす【Reduce】。壊れても修理して使う【Repair】。繰り返して使う【Reuse】。再資源化する【Recycle】。ナガワは、循環型社会の実現に向け、独自の取り組みを推進しています 。

Recycleリサイクル
工場生産の規格パーツは、その高い耐久性から回収後再利用できます。 限りある資源を有効活用し、無駄のない製品づくりを心がけています。

 

Refuseリフューズ
製品に使用される各パーツの素材は、環境に配慮された物を採用し、本当 に必要なものだけを選択することを心がけています。

 

Reduceリデュース
設計段階から省資源・長寿命を考慮し、パーツやモジュールを共通化。製品 の約9割を工場で完成させることで、現場での廃材を限りなく低減します。

 

Repairリペア
お客様が商品を購入された後も、アフターサービスを全国規模で展開。 できるだけ長く使っていただくために修理・補修などを行います。

 

Reuseリユース
レンタルが終了し回収したスーパーハウスは厳格な品質チェックの後、入念なメンテナンスが施され、新たなスーパーハウスとして生まれ変わります。

水使用量の削減

当社は、水不足が世界的に深刻化していると認識しており、事業活動における水の使用量の削減や再利用を行って、水資源の有効活用に努めてまいります。

具体的な取り組み

当社はユニットハウスの整備・配送を行う物流センタ-のうち、約87%の拠点で高圧洗浄機を導入しています。高圧洗浄機は通常のホース洗浄に比べ、水使用量が約3分の1に削減できます。併せて洗浄時間の短縮にも繋がるため、未導入の物流センターについても今後積極的に導入を進めていきます。

水源別取水量(単位:㎥)

2022年度 2023年度 2024年度
上水 20,499 21,571 22,093
工業用水 269 1,765 2,128
合計 20,768 23,336 24,221

排水先別排水量(単位:㎥)

2022年度 2023年度 2024年度
下水 17,724 19,331 20,747
河川 3,044 4,005 3,474
合計 20,768 23,336 24,221

原材料使用量(単位:t)

2022年度 2023年度 2024年度
木材 1,435 1,668 1,326
金属 10,504 9,308 8,424
合計 11,939 10,976 9,750

廃棄物排出量(単位:t)

2022年度 2023年度 2024年度
廃棄物総排出量 2,247 2,585 2,304
┗ うちリサイクルされた排出量 228 325 214
┗ うち最終処分量 2,019 2,260 2,090
有害廃棄物排出量   24 38 37

※有害廃棄物は、特別管理産業廃棄物である廃油が該当します。

その他

  • 2024年度は、重大な環境関連の事故・罰金等はありませんでした。
  • 環境マネジメントシステム認証「ISO14001」を取得している事業所はありません。